あれとアレは混ぜるな危険

日々精進をしているふり

OS X Mavericks から ReadyNAS の Time Machine が見えなくなったら

追記
RAIDiator 4.2.25の正式版がリリースされました。
http://kb.netgear.com/app/answers/detail/a_id/24238/
ReadyNAS の管理画面にあるリモートアップデートから適用可能になったので、こちらを使って最新版の RAIDiator を入れてください。


ReadyNAS ユーザーの皆さんこんにちは、はるたまです。
いいですよねReadyNAS。我が家でもコレが稼働中です。

ReadyNAS には Mac から使える Time Machine のバックアップサーバーとして動作する機能が入っています。しかし、OS を Mavericks にアップデートすると、ReadyNas の Time Machine サーバーが Mac 側から見えなくなる模様です。
今のところの対処としては、ReadyNAS のファームウエア(RAIDiator)を、次のバージョンの RC や Beta のものに入れ替えると Mavericks の Mac から見えるようになります。

ダウンロードはこちらから。
NETGEAR ReadyNAS • Information

このファームウエアは ReadyNAS のリモートアップデートからは適用できないので、上の URL からファームウエアイメージをダウンロードしてローカルアップデートを実行してください。
我が家の RreadyNAS には RAIDiator-x86: 4.2.25 RC1 を当てていますが、今のところ元気に動いてます。何せ RC のものなので、適用するときは自己責任で。

そろそろ MSDN の Windows Azure 無償枠を使ってみません?

こんにちは、はるたまです。

MSDNをお持ちの方はWindows Azure の無償枠を使ったほうがいいと思いますよ。今なら無償枠をアクティベートするだけでアストンマーチンがもらえたりしますので。
http://bit.ly/140w2hX

対象のサブスクリプションレベル

MSDNを持っている方はクレジットカードなしで Windows Azure の無料利用枠を使えてしまうのですが、今まで無償枠提供が行われていた

に加えて新しく

にも無償利用枠が提供されることになりました。イヤッホゥ!
"MSDN Platforms" って聞きなれないんですが、ボリュームライセンス向けに Visual Studio ナシのサブスクリプションレベルらしいです。日本語の情報が今のところ無いので、英語ではこんな感じらしいです。しかもなぜかHPのサイトです。
http://h30458.www3.hp.com/uk/en/ent/a4-msdn-platforms.html
感覚的にはMSDN Operating Systems の法人版みたいなものでしょうか?

安心ポイント

MSDNは個人で買っている方より、会社で一括購入した方のほうが多いかと思います。無償枠の利用にはクレジットカード登録がないので、経理部門とゴニョゴニョする必要もなく使い始められます。
無償枠の上限に達したら稼働している課金対象のサービスが一時停止しますが、Web Sites や Mobile Services には元々無料で利用できるプランがあったりしますので、ちょっと使ってみる分には余裕で対応できるかと思いますよ。
あと、アストンマーチンが当たっちゃったら、当たってから考えればいいんじゃないんですかねぇ。

Bose QuietComfort 20 を新宿のビックロで試す

こんにちは、はるたまです。

勝手に注目している Bose QuietComfort 20 ですが、今なら新宿ビックロの4階に視聴機が用意してあるのを発見しました。

個人的にイヤーチップの大きさが合わない感じでしたが、とりあえず発売前の QuietComfort 20 を試せました。
家電量販店なので周りは人の声、機械音、音楽などなどで騒がしいのですが、装着してみると、まずはエアコンなどの低周波ノイズがきれいさっぱりなくなります。周りの人の声も「ああなんか喋ってるな」程度の音量になってすごく静か。

ノイズキャンセリングでありがちなホワイトノイズなどは全くしないので、感覚的には周囲の音量ボリュームを20分の1くらいに絞ったみたい。

環境音だけでなく人の声も静かになって、まるで静かな場所にスポーンと吹っ飛ばされたような感覚なので、これを付けたまま街を歩くのはある意味危険かもしれません。
試聴機なので Aware モードは試せませんが、街歩きのときは Aware モードを使った方がいいかもしれないと思うくらい、ノイズキャンセリングは強力です。


くねくねしながら、早く我が家に届くことをお祈りする日々です。

Windows Server 2012 で InfiniBand を使いましょう

こんにちは、はるたまです。例によって楽天の藤田(プロ)のファインプレーをお楽しみください。話はそれからだ。

正反対へのジャンピングスロー 藤田が魅せる妙技 2013.08.07 E-Bs
ちなみにこの動画の見どころは解説をしている草野*1(おっさん)のトークです。「安いです!(キリッ」

今日は Windows Server 2012 で InfiniBand を使うときのお話です。

メンバー紹介

InfiniBand を使うからにはいろいろと機器が必要になりますが、今回はこれを使っています。

  • InfiniBand HCA

Mellanox MCX353A-QCBT

InfiniBand がデュアルポートで出ているものもありますが、とりあえず1個あればいいかと思ってコレにしました。
FDRという選択肢もありましたが、スイッチ側がQDRのためHCAもQDRで我慢しておきました。

  • InfiniBand スイッチ

Mellanox MIS5022Q

このスイッチですけど、付属の電源ケーブルがこんな残念な感じのものになりますので、別途調達しておいてください。特に買わなくても、そこらへんに転がっていると思います。

  • QSFPケーブル

Mellanox CTMC2206130

お好きな長さでどうぞ。ケーブルが固めなので、ちょっと長目のものを買っておきました。

つまりオール Mellanox でお送りします。

とりあえず繋ぐ

まずは新品の電子機器特有の匂いをクンカクンカしつつ、HCA をマシンに挿し、スイッチに電源を入れ、QSFP でつなぎましょう。
この状態で Windows のデバイスマネージャーから見ると…

標準でドライバが入ってきましたね。良い感じなので通信できるのか見てみると…

通信できないです。スイッチの状態はこんな感じで…

HCAはこんな感じです。

さてどうしましょう?

サブネットマネージャー

InfiniBand のネットワークの中には「サブネットマネージャー」と呼ばれるものが動作している必要があります。サブネットマネージャーは、ネットワークの中にいるホストや通信経路を監視する役割を持っています。
これがどこかで動いていないと北斗の拳のような無法状態なので、誰かがどこかでサブネットマネージャーを動かす必要があります。ヒャッハー!

スイッチで動かす

サブネットマネージャーが動作可能な InfiniBand スイッチは「マネージドスイッチ」と呼ばれています。もしマネージドスイッチに接続していれば、Windows Server 2012 マシンに HCA を刺してスイッチに繋ぐと、通信ができる状態になっているはずです。*2
今回使っている MIS5022Q は「アンマネージドスイッチ」になります。なので、スイッチ以外の誰かがサブネットマネージャーを動かさないといけません。

サブネット内にあるマシンで動かす

ではアンマネージドなスイッチの場合どうするの?ということになりますが、InfiniBand のサブネットに参加しているマシンの中で、とある1台のマシンにサブネットマネージャーを実行してもらいます。
Windows のサブネットマネージャー実装としては「OpenSM」というものが一般的に使われています。Mellanox 製 HCA の場合ドライバをインストールすると OpenSM も一緒にインストールされるので、今回はコレを使います。

ドライバをインストールして OpenSM を動かす

ここで説明することの詳細はこの PDF に詳細が書いてあります。
Mellanox 製品の Windows 用ドライバはここから入手できますのでダウンロードして実行しますが、管理者として実行しないと途中のインストールプロセスで失敗してしまいます。
この点に注意しつつインストールを進めると OpenSM がインストールされることが確認できます。

新しいドライバが入るので、デバイスマネージャーからの見え方が変わっています。*3

OpenSM は「C:\Program Files\Mellanox\MLNX_VPI\IB\Tools\opensm.exe」としてインストールされているので、これを Windows サービスとして登録して開始します。

sc create OpenSM binPath= "c:\Program Files\Mellanox\MLNX_VPI\IB\Tools\opensm.exe -service" start= auto
sc start OpenSM

これで通信ができる状態になりました。

スイッチの状態もこうなって

HCAも元気に動き始めます。

ということでQDR InfiniBand の 32Gbps 通信*4をお楽しんでいる最中です。

*1:元楽天の内野手。去年いっぱいで選手としては引退して、今も楽天のアンバサダーとして、試合の解説もしたりする。http://www21.atwiki.jp/washisen/pages/34.html

*2:とりあえず通信はできますが、HCA の持っている機能の全てが使えるわけではないので、最新のドライバを入れてください。

*3:ファームウエアアップデートが必要な場合があるかもしれませんが、手順自体は先のPDFにありますので。

*4:本来は40Gbpsだけど、データを転送する際に8bitsのデータを10bitsに引き伸ばす処理が行われるので、20%はロスしてしまうのです。どうして無駄にしか思えない処理が必要になるのかはこちらをどうぞ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/8b/10b