MSDNについてくるWindows Azureはどのくらい?
こんばんは。すっかりBotの人になったはるたまです。ちゃんと普通のアプリも書けるんですよ、実は。
今日は、MSDNサブスクリプションの特典として使えるWindows Azureの内容が発表されたので、そこら辺を見てみたいと思います。元ネタはこちらで公開されています。
Windows Azure Platform Benefits for MSDN Subscribers
一部、憶測で書かれている部分もありますので、そういった部分に関しては注釈つけておきます。もちろんツッコミ大歓迎です。
まずは一覧
Visual Studioのグレードの名前
現行でMSDNサブスクリプションをつけられるVisual Studio 2008のエディションとして「Professional」と「Team System」があります。「Standard」はMSDNサブスクリプションをつけられません。
一方、表の方では「Subscription levels receiving benefit」の部分に、「Visual Studio Premium」とか「Visual Studio Ultimate」など、Windows7のエディションに似たような名前がつけられています。ここら辺の名前による機能差の様な物はTwitterで見つけた情報を見る限り、まだ詳細は未定のようですので詳しくは触れることができません。
「MSDN Premium & BizSpark」に関しては、現行提供されているBizSparkプログラムで提供される特典の事を指しています(多分)。これ自体は、特にスタートアップ企業に向けた開発支援策で、3年間実質タダで(プログラム満了時に100ドル払う必要有り)「Visual Studio Team System」とか「MSDN Premium subscription」とか「Team Foundation Server Standard edition」をあげちゃうというプログラムです。「MSDNのライセンスってテスト用だから運用できねぇだろwww先にググっとけよカスwww」とか言う不心得者に対してもバッチリとケアします。「Windows Server 2008」とか「System Center」とか「SQL Server 2008」とかのMSDNではない運用で使えるライセンスもついてきます。ぶっちゃけ、今から1円で会社作っておこうかと思っちゃうくらいの太っ腹です。まあ、これ以上宣伝みたいな事書いても仕方ないので、その他支援策もまとめて詳しくはこちら。
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仮想マシンの起動時間
「Compute hours per month」で書かれている部分ですが、要は仮想マシン(WebRoleとWorkerRoleのこと)を起動しておける時間です。たとえば、5台の仮想マシンを1日動かしたら5(台)×24(時間)=120(のべ)で消費されていきます。
全般的にちょっと残念ですね。個人的には後ろにもう一個0をつけて欲しいのですが、もらえる物なので文句は言わないようにします。
ストレージ
「Windows Azure」の「Storage」とか「SQL Services」の「Web Edition (1GB databases)」の部分です。
「Windows Azure」の「Storage」と書かれている部分はWindows Azure Storage(TableとBLOBとQueue)で使える容量で、「Windows Azure」の「Storage」というのはSQL Azureで使える容量です。
まあ、テスト用なら困らない容量だと思います。グッジョブです。
ネットワーク帯域
「Data Transfers per month」で書かれている部分です。
注目すべきは「Europe and North America」と「Asia Pacific」が分かれていること。おそらくですが、Azureの管理画面で「Affinity Group」というのを選択すれば、アプリケーションをどこのデータセンターで動かすかを指定できるようになるはずです。(このBlogを書いてる段階では選べないのでUSで動く)
それにしてもAsia Pacific(多分シンガポールのデータセンター)は高いなぁ・・・Europe and North Americaで動かすことになりそうです。何も困りませんが。
ちなみに、Windows AzureでBot動かしてる私ですが、5分に1回RSSを見に行くだけでも月に500Mbytesくらいダウンロードしてましたので、思っているよりネットワーク帯域は使います。特にASP.NETのWebアプリはView Stateを使うと、レスポンスで返ってくるHTMLが大きいので注意が必要ですね。